その1円、誰に払う?「サービスと信用の裏側」

お金の考え方
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「安ければどこで買っても同じ」
「欲しいものがあるから、店員の態度は目をつぶろう」

普段、買い物やサービスを受けるとき、ついそんな風に考えてしまうことはありませんか?
僕も以前は、価格や効率ばかりを優先して、「誰から買うか」ということをあまり深く考えていませんでした。

でも、先日先生とご一緒した際に伺った「あるカーディーラーでの苦い体験」の話を聞いて、僕の「お金」と「信用」に対する価値観はガラリと変わりました。

商売において、最も大切にすべきものは何なのか。
そして、僕たちが無意識に放っているエネルギーが、どう自分に返ってくるのか。

今回は、サービスの本質と、人生を左右する「鏡の法則」について、等身大の気づきをシェアさせてください。

100点満点の商談が「0点」に変わった瞬間

先日、車のライトの修理のために、ある自動車メーカーの販売ショップへ行った時のことです。 そこは、先生が以前、新車の購入を真剣に検討されていたお店でした。

商談はスムーズに進み、ほぼ「ここで買おう」と決まっていたそうです。 カタログを眺め、オプションを選び、新しい車との生活に胸を躍らせる……。 営業担当の方も、手応えを感じていたはずです。

ところが、契約直前に「事件」は起きました。

たまたま、先生が当時乗っていた車のバッテリーが寿命を迎え、突然動かなくなってしまったんです。 困り果てた先生は、商談中だったそのショップに電話を入れました。

「すみません、今乗っている車が動かなくなってしまって……。代車を貸していただくことはできませんか?」

これから新車を買おうとしている、いわば最高のお客様からのSOSです。しかし、電話口から返ってきたのは、驚くほど冷ややかな「無下に断る言葉」でした。

ただ状況的に厳しくて、、というような感じではなく、明らかに無下に、、という感じだったそうです。

サービスとは「困ったとき」にこそ現れるもの

「絶対に、ここから車を買うのはやめよう」

先生がそう決断するのに、1秒もかかりませんでした。 どれだけお店が立派でも、どれだけ車が魅力的でも、担当者の対応がそれまで丁寧だったとしても、その瞬間にすべてが崩れ去ったんです。

僕はこの話を聞いて、身が引き締まる思いがしました。

「サービス」という言葉は、景気の良いときや、調子の良いときには誰だって提供できます。 笑顔で接客し、マニュアル通りの言葉を並べるのは簡単です。

本当のサービスの質が問われるのは、
**「相手が本当に困っているとき」**です。 予期せぬトラブルが起きたとき、マニュアルを超えて、一人の人間としてどう動けるか。

「売れるときだけ良い顔をする」のは、サービスではなくただの「作業」です。 相手の痛みに寄り添えない場所に、大切な自分のお金を投じる価値はない。 先生の決断は、商売人としての矜持そのものでした。

「良くないサービスには1円も払わない」という修行

先生はサラリーマン時代、サービスの本質を学ぶために何冊もの本を読み耽ったそうです。 その中に、ある一節がありました。

「サービスが良くない場所では、どんなに安くても、どんなに欲しいものがあっても、絶対にお金を払わない。それを自分自身で実行し続けなさい」

これ、言うのは簡単ですが、実行するのは意外と難しいですよね。 どうしてもその商品が必要なとき、「店員は嫌な感じだけど、ここで買うしかないか」と妥協してしまいがちです。

でも、先生はそれを徹底されています。 「良くないもの」に妥協してお金を払うことは、その「良くないサービス」を肯定し、存続させてしまうことに加担するのと同じだからです。

お金を払うということは、その相手を「投票」して応援するということ。 僕たちは、自分が「素敵だな」と思える人、信頼できる人にだけ、大切な一票(お金)を投じるべきなんです。

お金の使い方は、自分への「信用の鏡」である

ここで、先生は「信用」についても深いお話をしてくださいました。

「自分自身が信用できない人からの奨めで、お金を出していたら、自分が信用されないとお金を出してもらえないということが理解できなくなるんだよ」

これも、目から鱗が落ちる思いでした。 僕たちは、知らず知らずのうちに、自分の行動を「鏡」として周りに投影しています。

適当な対応をする人、口先だけの人、困っているときに知らんぷりをする人……。
そうした「信用できない人」に対して、「まあいいか」とお金を出していると、自分自身の感覚が麻痺してしまいます。

すると、いざ自分が商売を始めたときに、お客様から「あなたが信用できないから買わない」と言われても、その理由がわからなくなってしまうんです。

自分が「信用」を大切に扱わない人は、他人からも「信用」を大切に扱ってもらえません。 お金の使い方は、そのまま自分の生き方の姿勢として、社会に反映されていくのです。

自分が信用されない理由、実は自分の中にある?

「鏡の法則」という言葉があります。 自分の周りで起きている出来事や、他人の態度は、すべて自分の心や行動を映し出した鏡である、という考え方です。

もし今、自分の仕事がうまくいかなかったり、誰からも信頼されていないと感じたりするなら、まずは自分の「お金の使い方」や「他人への接し方」を振り返る必要があるのかもしれません。

  • 自分は、相手が困っているときに手を差し伸べているか?
  • 自分は、信頼できる人だけを応援してお金を使っているか?
  • 自分は、1円の重みに対して「責任」を感じているか?

自分自身が「信用のプロ」として振る舞い、信用できる世界にお金を循環させること。 そうすることで初めて、自分の周りにも「信用できる人」が集まり、自分の提供するサービスに対して、快くお金を払ってくれるお客様が現れるのです。

あのディーラーの担当者が失ったのは、新車一台の売上だけではありません。 先生からの信用、さらに見方によってはその先に広がる無限の縁を、たった一度の不誠実な対応で手放してしまったのです。

まとめ:明日から実践!「誰を応援するか」でお金を使う

今回の気づきを通して、僕が明日から意識しようと決めたアクションを共有します。 「鏡の法則」を味方につけて、信頼される自分を創るための一歩です。

  • 「人」を見てお金を払う場所を決める コンビニでもカフェでも、「この店員さん、感じがいいな」「このお店のコンセプトは素敵だな」と思える場所を意識的に選びます。価格だけでなく「応援したいか」を基準にします。
  • 相手が困っているときこそ「プラスα」で動く 仕事でもプライベートでも、相手にトラブルが起きたときが最大のチャンスです。マニュアルや損得を超えて、「自分にできることはないか?」と一歩踏み込んでみます。
  • 自分の「信用基準」を高く持つ 「信用できない人」とは距離を置き、安易にお金を流さないようにします。自分の周囲を「信頼できるもの」だけで満たすことが、自分自身の信用度を高める近道です。

サービスとは、技術ではなく「心のあり方」そのものです。 そしてお金とは、その心を循環させるための「エネルギー」です。

鏡に映った自分が、誇らしく笑っていられるように。 1円の使い方から、誰に対しても誠実な「信用のプロ」を目指していきましょう!

明日も、誰かの力になれるような、温かいサービスを心に。

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