「言っている意味がさっぱりわからない」
「そんなこと、今の自分の状況では不可能だ」
誰かからアドバイスをもらったとき、そんな風に感じて立ち止まってしまったことはありませんか?
僕も、自分なりに必死に考えて動いているときに、想像もつかないような角度から「こうしてみたら?」と言われると、ついつい「でも、現実は……」と頭でっかちに考えてしまいがちでした。
先日、事務所に30歳の若き経営者が訪ねてきました。 彼はイベント設営や運営の会社を営んでおり、現在は30名ほどのアルバイトスタッフを抱えています。
実は2年前、僕は彼らに「ある理解不能な宿題」を出しました。 再会した彼は、その宿題をきっかけに、自分たちのビジネスを劇的に進化させていたのです。
今回は、先輩経験者が語る「非常識な正解」をどう受け止め、自分の血肉に変えていくべきか。ある変わった視点から僕自身の体験を交えてシェアさせてください。
現場を離れられない経営者に僕が放った「謎の宣告」
先日、僕に会いに来てくれた彼は、パートナーと2人でイベント会社を切り盛りしています。 イベント業といえば、土日祝日は書き入れ時。不規則なスケジュールの中で30人のスタッフを動かす、非常にハードな現場です。
2年前、彼らはとにかく現場が命でした。
「自分たち2人が現場の指揮を執らなければ、イベントは形にならない」と固く信じ、休みといえば「たまたま現場が入っていない日」に、恐る恐る取るような状態。
そんな彼らに、僕はあえて、少し突き放すようなアドバイスをしました。
「まずは、自分たちの都合で休む日を先に決めることからやってみて下さい」

「お客様都合」から「自分都合」へ。180度の発想転換
イベント業において、「自分たちの都合で休みを決める」なんて、一見すると無責任で、大きな案件を捨てるような暴論に聞こえますよね。彼らも当時は「全く理解不能だった」とお話ししてくれました。
でも、彼らは凄かった。 意味がわからないまま、僕のアドバイスを「素直に」実行したんです。
すると、何が起きたか。
「自分たちがいない日」に現場を回すために、マニュアルを作り、リーダーを育成し、自分たちがいなくてもクオリティが落ちないシステムを、必死に構築せざるを得なくなりました。
2年経った今。彼らは2人とも現場に入らなくても、30人のスタッフで大きなトラブルなく現場を回せる組織を作り上げていました。 「自分たちがいないとダメだ」という思い込み(鎖)を外した瞬間、ビジネスは次のステージへ進んだのです。
理解しようと立ち止まるのは、地図なしでゴールを探すのと同じ
ここで僕が伝えたかったのは、成長を止めてしまう「不思議な行動」についてです。
経験者が未経験者にアドバイスをするとき、その内容は十中八九、理解不能になるのが当たり前なんです。
なぜなら、アドバイスを送る側は、壁を乗り越えた後の景色が見えているけれど、受け取る側はまだ壁の手前にいるからです。 なのに、多くの人は「理解してから動こう」として、その場で立ち止まってしまいます。
これ、冷静に考えると変な話ですよね。 行ったこともない土地にある「交番の正確な位置」を、家の中で頭を抱えて考えても、絶対にわかるはずがありません。 「なるほど、そこにあるのか!」と納得できるのは、実際にその場所まで歩いて行った人だけなんです。
超能力者でもない限り、経験の前に理解はやってこない
僕は彼らに笑いながら言いました。
「超能力者なら、行かなくてもわかるかもしれないけどね(笑)」
僕たちは超能力者ではありません。 だからこそ、せっかくのアドバイスをもらったのなら、立ち止まって考える時間を「さっさと経験する時間」に変える必要があります。
「どういう意味だろう?」と1ヶ月悩むより、意味がわからなくても1ヶ月やってみる。 そうして「ぶつかった感触」を得たときに初めて、アドバイスの真意が雷に打たれたように理解できる瞬間がやってくるのです。
僕自身も、先生から数え切れないほどの「クエスチョン」をもらってきました。その一つひとつを、頭ではなく「行動」で解いてきたからこそ、今の視点があるのだと感じています。
今でも気がつけば全然考えるばっかりで、行動にできないことも多々ありますが、、^^;

先輩方からの「クエスチョン」を「アクション」に変える勇気
最近、少し肌寒くなってきたのに、僕はまだ短パンとTシャツで過ごしています。 近所の方からは「不思議な人だな」という目で見られていますが、僕は全く気にしていません。
常識に囚われず、自分の信念や「こうだ」と思った感覚に従って生きる。 その姿勢こそが、ビジネスにおける「非常識な正解」を導き出す原動力になると信じているからです。
多少「変な人だ」と思われても構わない。 大切なのは、自分が信じた人の言葉を、どれだけ素直に「鵜呑み」にできるか。
あの若き経営者が手に入れた自由は、2年前の僕の「理解不能な言葉」を飲み込んだ勇気の対価だったのです。
まとめ:明日から実践!「意味不明」を面白がる
今回の気づきを通して、アクションを共有します。
- 「えっ?」と思ったアドバイスほど、真っ先にやる
自分の常識の範囲内にあるアドバイスは、現状維持でしかありません。理解できない、抵抗がある、そんな言葉の中にこそ、自分の殻を破るヒントがあると心得ます。 - 「なぜ?」と聞く前に「はい」と言ってみる
理由を説明してもらって納得してから動く癖を一度捨てます。まずは「はい」と受けて行動し、その結果を持ってから報告するサイクルを作ります。 - 立ち止まっている自分に「超能力者かよ!」とツッコミを入れる
頭で考えて正解を出そうとしている自分に気づいたら、「考えても無駄。現場に行け!」と自分にハッパをかけます。
経験者のアドバイスは、理解不能が当たり前。 それは、あなたがまだ見たことのない素晴らしい景色へ招待されている証拠です。
僕も、先輩方からいただく「クエスチョン」に頭を抱えることがありますが、これからは「おっ、また交番探しが始まったな」と面白がりながら、さっさと走り出そうと思います。
理解は、後からついてくる。 明日も、素直な心で、新しい土地を歩き始めましょう!
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