最近のあるお二人の方との会話を通して、
「人生や商売は、決めた通りに進んでいくんだな」と感じる場面がありました。
今日はその話を、少しだけ整理して書いてみようと思います。
ちょっと不思議な、ある一日の話
先日、打ち合わせスペースで少し印象的な出来事がありました。
ひとりは、20代前半から事業の相談に関わり、20代半ばで飲食店をオープン。
今も現場のど真ん中でお店を回している若い経営者。
もうひとりは、この冬に初めて自分の店を持つ予定の30歳の男性。
独立を前にして、これからのことを整理したいと、ふらっと相談に来てくれました。
立場もタイミングも違う二人が、同じ日に、同じ場所に来る。
こういうのって、やっぱりただの偶然じゃない気がします。

「忙しい」と「うまくいっている」は別物
すでにお店を持っている若い経営者は、とにかく忙しい。
毎日現場に立ち、スタッフのことを考え、営業に追われる日々。
ただ、話を聞いていくと、ひとつ気になる点がありました。
それは、数字の目標がはっきりしていないこと。
「今はバタバタで、そこまで考えられてなくて…」
この言葉、珍しくありません。
でも正直なところ、忙しさは頑張っている証明であって、結果の保証ではないんですよね。
ゴールを決めずに走ると、どうなるか
これをよく車の話で例えます。
ナビに目的地を入れずに、とりあえず走り続ける。
進んではいるけど、どこに向かっているかは分からない。
そんな状態が続くと、
「なんとなく進んで、なんとなく疲れて、なんとなく不安になる」
このループに入りがちです。
だから必要なのは、まずゴールを決めること。

これからお店を始める人には、最初にこの話を
これから独立する30歳の男性にも、同じ話をしました。
「オープン前の今って、一番いろんなことを決められるタイミングですよ」
売上の目安、利益の残し方、働き方、生活のイメージ。
ここを曖昧にしたままスタートすると、後から修正するのはかなり大変です。
昔は「なんとなく商売してても、なんとかなった」時代もあったようです。
もちろん僕はその時代の人ではないですが、よく年配経営者からお話は聞きます(笑)
でも、それが通用したのは、もうずっと前の話だと、気持ちを切り替えるべきだと思います。
今は、考えて決めている人だけが、ちゃんと前に進める時代です。
風の時代は「流れに乗る人」が強い…けど
最近よく聞く「風の時代」という言葉。
軽やかに、自由に、流れに乗る時代だと言われています。
ただ、ここで一つ勘違いしやすいポイントがあります。
何も考えずに、いい感じに頑張っていれば成功する
…という意味ではない、ということです。
僕の解釈では、風の時代こそ
「自分でどこに向かうかを決めていない人」は、
ただ風に流されるだけになります。
目的地を決めずに帆だけ張った船は、
どこかには辿り着くかもしれない。
でも、それが望んだ場所とは限らない。

風は「目的地を決めた人」だけを運んでくれる
大きな目標じゃなくていいと思っています。
・こんな働き方がしたい
・このくらいの売上と余白が欲しい
・このペースで続けられたら気持ちいい
最初にこれを自分で設定して、決めること。
風の時代は、決めた人にとっては追い風になる。
でも、決めていない人にとっては、流されるだけの時代でもある。
アドバイスで一番大事なのは、経験
最近あらためて感じることがあります。
誰かに何かを伝える場面って、
「教える・教えられる」というより、
経験を共有する時間に近いな、ということです。
本やネットで得た知識ももちろん大事ですが、
実際の現場で見たこと、うまくいったこと、
逆に、思うようにいかなかったこと。
そういう体験のほうが、
言葉にしたときの説得力は自然と強くなる気がしています。

経験がある人に、いつでも聞ける環境を
もし今、自分の経験だけでは足りないと感じるなら、
経験を積んでいる人に、気軽に相談できる環境を持っておく。
それだけでも、
判断を間違える確率はぐっと下がります。
アドバイスの価値は、
立場や年齢よりも、
どれだけ現場を通ってきたか。
そんなことを、最近はよく考えています。
偶然は、準備している人のところに集まる
同じ日に、似たテーマを持った人が集まったこと。
これは偶然かもしれません。
でも、
考えている人
決めようとしている人
ちゃんと向き合っている人
そういう人の周りには、不思議と同じ話題や出会いが集まってきます。
偶然は、起こるべくして起こるものなのかもしれません。
人生は、自分が決めた通りにしかならない
人生も商売も、
決めなければ流される。
決めれば、そこに向かって進んでいく。
頑張ることは大事。
でも、方向を決めないままの頑張りは、
ただ風に流されるだけの人生になりやすい。
自分が決めた通りの人生にしか、なれない。
そんなことを、あらためて感じた一日でした。



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